コンカレント・・・設計から製造にいたるさまざまな業務を同時並行的に処理することで、量産までの開発プロセスをできるだけ短期化する開発手法。
今までは設計での組立図が完成しなければ、部品図の作成が開始できなかったのと同様に、設計以降の工程は2D設計図の出図完了後にスタートするということを余儀なくされていました。
しかし3次元設計では設計作業中のコンカレントはもちろん、設計以降の工程でもコンカレントによる工程短縮が可能です。
3次元ではバーチャルでの形状確認・状態確認が可能です。組付けの干渉や可動部の動作途中・動作後の状態確認など今までは実際に設備が完成しなければ確認できなかった細かいところも事前に確認が可能になります。
また、3次元データに過去の知見を盛り込むことにより、フロントローディングが可能です。
過去の設備を3D化することによって編集設計が容易になります。標準部品や頻繁に使用するユニット形状などをライブラリとして整備することで、設計時間の短縮や類似設計が容易になり新規設備の開発にも大いに利用できます。
また、組付け作業時にも完成形状の確認や組付け順序のマニュアルといった利用が可能です。